イノベーションの実践とは?
イノベーションの実践ってなにかというと、要はイノベーションを「生み出す」こと。しかし、イノベーションをどうやったら生み出せるのか、わりと判られていないように思う。
イノベーションを生み出す、ということは新しいビジネスの基礎(たね)を生み出す、ということだ。決してイノベーションを客観的に分析評価することではない。客観的な理論は重要だが、それ自体が「生み出す方法」を直接指し示していない場合が多いことが課題だろう。
そんななかではやっぱりドラッカーの「イノベーションと企業家精神」は秀逸。ドラッカー流のイノベーションの生み出し方、そしてそもそもイノベーションとはなにかを精確にとらえているように思う。科学技術による革新(本では「知識による革新」)は順位的に最後にあるところなど見識が素晴らしいと思う。
それ以降にこのような秀逸な分析があるのかどうかがわからないところだ。もちろん、良い本はいろいろあるし、私はクリステンセンのファンでもあるのだが。
- 作者: P.F.ドラッカー,上田淳生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/03/09
- メディア: 単行本
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イノベーションへの解 利益ある成長に向けて (Harvard business school press)
- 作者: クレイトン・クリステンセン,マイケル・レイナー,玉田俊平太,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2003/12/13
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Q:「イノベーション」について大枠でわかる本を紹介して!
「イノベーションについて大枠でわかる本を紹介して!」と言われることがよくありますが、どうも一冊でOKという本がなくて。
いわゆる「イノベーション」の本はあるのだけど、すなわち
「イノベーションとはなにか」という本や
「イノベーションの理論」という本はあるのだけど、
「イノベーションの実践」という本がまとまってはないように思います。断片的にはもちろんある(「デザイン思考の道具箱」とか)し、広い意味では「イノベーションへの解」は素晴らしいと思うけど、なにか足りない。たぶん網羅感がないんだと思う。「これを読んでおけばバッチリ」というようなやつが。
ということで、本を書くようなものなのですが、上記のQに答えられるようにしたい、ということと、それが「イノベーションを実践する良いガイド」にもなるのでは。
イノベーション実践と書かれている本もいくつか読んでみますが。